仮性包茎とカントン包茎の違いについて
包茎は大きく分けて3種類の症状に分類されます。亀頭から陰茎まですべて皮に覆われているものが真性包茎で、一部分が露出しているのが仮性包茎とカントン包茎です。この2つは勃起すると皮が目立たなくなるのが特徴で、似ている症状の包茎といえます。
しかし2つには決定的な違いとなるものがあり、それは仮性包茎は勃起をしても痛みを伴わないということです。カントン包茎の場合は陰茎周辺に皮があり、亀頭全体はむき出しになっているのが特徴。このため勃起した時に先端部分が大きく肥大して皮膚が突っ張ってしまいます。これにより全体に激しい痛みが伴って性行為をするのが苦痛となるほどです。
また平常時に戻る時も先端部分がうまく皮膚内に収まらない場合もあり、血行が悪くなってしまうという弊害まで生まれます。仮性包茎とカントン包茎の違いがどの箇所が露出しているのかの違いですが、これによって痛みを感じる・感じないという大きな違いも持ち合わせています。
仮性包茎とカントン包茎の共通する問題点
似て非なる仮性包茎とカントン包茎ですが、両者に共通している問題点はあります。それが「包皮炎症」を患いやすいという点です。この包皮炎とは、皮膚と陰茎の間に侵入した黴菌が繁殖することによって引き起こされる疾病で、亀頭炎とも呼ばれます。
早期発見をすればステロイド系の塗り薬のみで治療をすることができますが、仮性包茎やカントン包茎だと皮膚が邪魔をして炎症をしているのが分かりにくく、痛みを感じて初めて包皮炎症を患っているということに気付きます。この痛みを感じるという症状は既に黴菌が陰茎部分の奥深くにまで侵入している証であり、抗生剤を服用して治療をしないといけません。
仮性包茎とカントン包茎では包皮炎症は再発しやすく、ひどくなると膿んで臭いも発生するので適切な治療をおこなうのが望ましいです。この問題点を解決するためには、医療機関を受診して包茎手術を受けることになりますが、日帰りで処置ができるのでさほど苦にならない治療です。
まとめ
以上、仮性包茎とカントン包茎の違いと共通している問題点についてでした。真性包茎とは違って仮性包茎・カントン包茎ともに亀頭が露出しているので、治療の必要性がないと思われがちです。特に仮性包茎の場合は痛みを感じることがなく、日常生活に支障をきたすこともありません。
しかし、皮膚内に黴菌が入りやすく包皮炎症という疾病を起こしやすいという問題点があるので、できる限り医療機関で適切な治療を受けるのが望ましいでしょう。