カントン包茎の治療は仮性包茎より難しい?

仮性包茎とカントン包茎の違いについて

仮性包茎とカントン包茎はどちらも包茎であることに変わりはないのですが、決定的に異なっている点があります。それは仮性包茎は亀頭部分の1/3程度しか皮がかぶっておらず、それ以外は露出しています。これに対しててカントン包茎は陰茎全体が皮で覆われていて、亀頭のみが露出をしているという違いです。

そして仮性包茎であれば勃起をすれば皮膚は目立たなくなり、痛みも伴わないので性行為をする際もなんら問題はありません。これとは反対にカントン包茎だと勃起をすれば露出をしている亀頭のみが肥大してしまい、陰茎部分の皮膚が引っ張られて激しい痛みを伴うのが特徴です。

亀頭の付け根部分が皮膚で絞められているようなもので、平常時に戻り難く性行為をすれば激痛を感じるという場合もあるほどです。仮性包茎の場合は特に疾病等の問題がなければそのまま治療をしなくても良いのですが、カントン包茎は痛みを伴うので適切な治療をするのが望ましいです。

 

仮性包茎よりカントン包茎の治療が難しい理由とは?

包茎手術は泌尿器科・形成外科・美容外科で実施をされており、仮性包茎であれば約5分程度で終了する簡単な手術です。これは昨今では「ピーリング施術」という表皮を取り除く薬剤を使用した手技になるので、短時間で安全に包茎治療がおこなえるようになったからです。

しかし、カントン包茎の場合はこのピーリング施術では処置をすることができず、必ず外科的手術となるので治療が難しいものとなっています。これはカントン包茎だと陰茎全体の皮を取り除く必要があるためで、形成・泌尿器科では1日入院をして手術を実施されます。術中に痛みを感じないように麻酔を使用し、「切開術」という方法で処置を勧めます。

美容外科であれば「レーザー手術」が主流で、約0.01mmの医療用レーザーを使用して表皮を取っていきます。手術時間が30分ほど掛かり、1週間は通院をして消毒処置も受けなくてはいけないので仮性包茎治療と比べると非常に難しい治療に分類されます。

まとめ

以上、仮性包茎とカントン包茎の違いとカントン包茎の治療が難しい理由についてでした。亀頭がすべて露出しているカントン包茎の方が治療が簡単そうに感じるものですが、陰茎すべてが皮膚に覆われているということで仮性包茎よりも処置が難しくなります。

仮性包茎ならば薬剤のみで処置をすることが可能ですが、カントン包茎は必ず外科的手術が必要で入院をしなくてはけない場合もありますが、この治療を受けることで日頃感じている痛みから解放されて、性行為も問題なくおこなえるようになります。